地デジが映らない原因と対策

急に映りが悪くなったのはなぜなのか? 今テレビが映らないのはなぜ? 画面にE202やE203が出ている、家中のすべてのテレビにブロックノイズがでる、複数台のうち一台だけが映らない、BSは映るのに地デジが映らない、家の2Fは映るが1Fは映らない。
テレビ画面が映らない、映像が表示されない、放送が受信できない、画面が暗いまま、受信障害がある、画面が真っ暗、チャンネルが映らない、テレビに映像が出ないなど。

テレビが映らない原因は様々です。
単純なミスやうっかりした事が原因のこともありますが、故障以外では、ほとんどが「地デジの電波が低い」か「地デジの電波が届いていない」事が原因となっています。

映らなくなる原因をステップ毎に分かり易くご説明します。

設定などの原因

まず、最初に確認しておくべき事をいくつかあげます。

チェックB-CASカードが本体に挿入されているか?(挿入されていないとエラー画面になります)
ある日突然に、「B-CASカードを入れてください」や「B-CASカードが認識できません」等のエラーが出て、映らなくなってしまった場合は、一度B-CASカードを抜いて、乾いた布等で拭いてから戻すと映ります。
それでも、エラーが出てる場合は、テレビの電源を一度切入りしてみてください。

チェック電源は入っているか?緑ランプ点灯しているか?(落雷等でテレビが故障しているケースもある)

チェック地デジのチャンネル受信設定は出来ているか?(メニュー画面から設定)

電波状況が良くないと受信設定をしても、チャンネルを取得出来てない場合があります。

チェック視聴設定が地デジになっているか?(アナログ設定やCS/BSの視聴設定になってないか?)

リモコンの設定を確認

視聴設定の間違いは意外と多いですので要確認です。

チェックお引越しをした際や、県外の方からテレビを譲り受けた場合などで、「番組表は映るのに地デジが映らない」という場合は、メニュー設定にある「住所」や「郵便番号」が以前の住所になっていないか確認して下さい。

ケーブル配線などの原因で映らない

設定は問題ないが、それでも映らない(エラーメッセージ含む)場合には、配線を確認します。

配線ケーブル(アンテナ線)の接触不良や折損が原因で、電波が悪くなる事もあります。

通常は各部屋のTV端子からケーブルを配線して、テレビに繋がっています。

ビデオ、DVD、ブルーレイなどの録画機器を付けている場合は、

下記のいずれかで繋がっていると思います。

TV端子録画機器→TVの順

TV端子2分配器録画機器とTV

icon-check07よくあるのがTV端子やテレビの背面の接続がテレビを移動した際に抜けている事です。

アンテナ線のワンタッチプラグ等は抜けやすい事ありますのでご確認を!

テレビ端子周りの図

 

地デジブースターのPS(電源部)が室内にある場合、

icon-check07ブースターの電源コンセントが抜けていると「家中すべてのテレビが映らなくなります」

この辺の同軸ケーブル(アンテナ線)や機器への接続部分を触ると映ったり、映らなかったりする場合は、接触不良またはケーブル損傷(劣化)による受信障害が原因です。

ホームセンター等にテレビ用の配線や接続端子(ワンタッチプラグ等)が売っていますので交換して下さい。

ケーブルと接続端子が出来合いになっている商品もありますので、各ご家庭の利用状況に応じて購入して下さい。

チェック掃除等で配線を全部抜いたり、テレビを買い替えて、アンテナ線等を繋ぎ直したけど、映らない場合は、テレビやレコーダーの地デジ入力・出力端子とBS入力・出力端子を間違えてないか確認してください。

機器背面の差込口

チェックその他に同軸配線(アンテナ線)の接続に古いタイプのワンタッチプラグ(300Ω用や75Ω300Ω兼用)が使用されていると、ブロックノイズの原因になります。(特定チャンネルが映らない原因にもなります。

ワンタッチプラグ(テレビ用コンセント)が300Ω用の物だった場合は、75Ω用に交換又はf型コネクタに交換しましょう。コネクターの作り方を下記にリンクしておきます。

アンテナ線の自作方法
ワンタッチプラグの作り方

アンテナ線の接続部分に異常がないか確認するのにも役立つと思います。

また、300Ω用の中身をちょっと小細工すると改善しますので、その方法はこちらをご覧下さい→300Ω用ワンタッチプラグの中身のコイルを取り除く方法

300Ω用のワンタッチプラグを使ってる家では、ケーブルが5C2Vの可能性もあります。
このケーブルは一応、地デジに対応はしていますが、推奨ではありません。
減衰が大きく距離が長くなるとかなり電波を損失します。

アンテナレベルが低くて映らない

メニュー画面からアンテナレベルを確認して、アンテナレベルが低く、配線を確認しても異常が見当たらない場合は?

この場合は、もう素人で手に負える状態ではないと思います。
アンテナ視聴の方は、電気屋さんへ(アンテナを付けてもらった所など)
CATVや光テレビなどの設備で視聴している方は、各サービス会社へ

それぞれ問い合わせをして見てもらう様にしましょう。

テレビが映らない原因をいくつかリストアップします。

  • ブースター本体(電波の増幅器)が故障している。(一般的に耐用年数は10年)
  • 分配器(元の電波をいくつかに分配して各部屋へケーブルを分ける設備)が故障している「分配器が屋外にある場合、雨や太陽光による劣化がありますので、ブースターへの電通ラインがショートしてる場合もあります」 交換の場合は有償
  • アンテナが折れているor角度がずれている(台風時など)
  • ケーブルテレビや光などの設備の場合は、電柱側の不具合の可能性もあります。(この場合は費用はかかりません)
  • ブースターが付いていない、もしくは地デジに対応したブースターが付いていない。

ブースターや分配器は、家によっては無い場合もあります、家にテレビに繋げる元のアンテナ線やテレビ端子が、1つしかないような場合の多くは、ブースターや分配器は必要ないケースが多く付いてない事もあります。
(つまりなくても地デジは映ります)

下記はアンテナ受信による一般家庭のテレビ配線図の例です。

UHFアンテナでのテレビ配線図

家によっては、ブースターや分配器が屋外にあったり、室内にあったりします。
また分配器も6分配一つではなく、2分配→4分配×2個といった場合など、各家の作りや大きさによって様々ですが、基本となる配線は上記の図の通りとなります。
また、分配器を後から増設して、映らなくなった場合は、分配器が増えた事による「電波ロス」が原因のこともあります。
テレビに繋げた時のアンテナレベルを確認してください。

地デジの映りが悪い

地デジの映りが悪い状態はモザイクの様な画面になってしまう「ブロックノイズ」や帯状の横線が画面に入る症状等があります。

アンテナ受信レベルによってブロックノイズが発生したり、E202のステータスコードが出たり消えたりします。

また、特定のチャンネルだけ映らなかったりする症状もあり、

これらの症状の原因は全体的に電波が弱い、もしくは何らかの障害で特定の周波数帯域だけ電波が凹んでしまっている状態が多いです。

こうした場合おもに、屋内外のテレビ配線の劣化や損傷、接続部分の接触不良、分配器等の機械的不良などによって起こります。

劣化したテレビケーブル

↑ケーブル劣化により地デジが映らなくなった例(5C2Vケーブル)

水入りで錆びた分配器

↑腐食した分配器

屋外で長年使われてきた分配器は雨水で錆が酷く、ブースターに電気を送る為の通電ラインがショートすると、家中すべてのテレビが映らなくなります。

UHFアンテナでの視聴の場合は、家の周囲に電波を妨害する建物が建った等も考えられます。
(通常は許可なくありえません)
CATV等の場合は、電柱側の設備の不良も考えられます。

大規模な停電や火災による幹線ケーブルの損傷が原因で、映らない場合もありますので、ご加入のCATV会社に電話で確認するか、ホームページに障害情報が載っているかを確認してみましょう。
またTwitter等のSNSで検索して、同じCATVの加入者が映らないと言っていないか確認するのも一つの手です。

また、地デジの映りの良し悪しは、電波の量だけではなく「質」がポイントになってきます。
つまり数値の高い電波でも質が悪いと映らないという現象が起こります。
これはMER・BERという物が大きく関わってきます。

MERとは
Modulation Error Ratioの略です。
受信したテレビ信号が、デジタル変調(振幅・位相)において、放送局から送信された振幅・位相と、実際の振幅・位相との差を数値化したもの。25dB以上であることが、受信良好な状態の目安となります。
BERとは
Bit Error Rateの略です。
放送局から送信されたテレビのデジタル信号が、搬送中にノイズなどの影響を受けずに、どれだけ正確に受信できたかを信号の誤り率で数値化したもの。
「2.00E-4(2.00×10-4)」以下であれば受信可能な状態ですが、「0.00」が受信良好な状態の目安となります。
特にBERが重要で信号の誤り率が多くなると、電波の数値は正常でも地デジが映らなったり、ブロックノイズが発生します。

BERが悪くなる原因は色々ありますが、宅内ではアンテナ線(同軸ケーブル)の折損(折れ曲がり)や劣化等があります。

地デジのトラブル対策

アンテナ受信の方には、NTTのフレッツテレビがオススメです。
アンテナ視聴の方にとっては、毎月の固定費が増えるだけで、メリットなんてないだろうと思うかと思います。

確かに少し固定費は増えますが、現状でインターネットを何かしらのサービスで家に導入しているのであれば、サービスによりますが、+数百円前後でアンテナなしで地デジとBSを視聴できるようになるのです。

固定電話もNTT直接よりも安くなりますので、ネットと電話とテレビをまとめてしまえば、月額5,000円~6,000円程度で、安定したテレビ視聴を楽しめます。
地デジはもちろんBSもパススルーなので、受信機さえあればBSも楽しめます(有料チャンネルは別途申込必要)
さらにFTTHにすると何が良いかというと、ブースターが不要になるので、ブースター故障による自己負担がなくなります。
映像用回線終端装置の故障は各サービス会社が、無償で交換してくれます。
落雷時にブースターが故障する事は珍しくないので、それだけでも安心出来きますよね。
※(家の分配数が多い場合や、テレビ配線が古かったりした場合は別途ブースターの設置が必要)

ネット回線が速いのもフレッツ光の魅力の一つです。
また、ネットと電話とテレビを一つの会社にする事で、「テレビが映らない」「電話が通じない」「ネットが繋がらない」等のそれぞれのトラブルの連絡先が一つに出来るのもメリットです。
自分で悩まなくても、電話一本ですぐに見にきてくれるのは心強いですね。
各携帯電話会社とのコラボもあり、あなたに最適な料金プランを教えてくれる「料金シミュレーション」が、わかりやすくて便利です。※フレッツテレビのみの加入は出来ません。フレッツ光(インターネット契約)は必要になります。

その他の原因

icon-point01地デジの電波を測定する方法

テレビが映らない時に確認しておきたいのは、テレビにはメニューに電波を測定する機能があります。

各メーカーによって表示のさせ方は異なりますので、取り扱い説明書を参照してください。

電波を測定する画面に「現状の電波の強さ」と「そのテレビが対応している電波の許容範囲」が表示されます。

ブロックノイズやエラー202などの画面がたまに出る場合には、
電波不足やケーブルの接触不良が原因の場合がありますので、確認してみるといいと思います。

・E201・E202・E203のコード

画面にE201・E202やE203のエラーコード表示が出る場合は、テレビの故障ではなく天候の変化(大雨・雷・雪)や接続不良等による電波不足が原因になります。アナログ時代のブラウン管テレビでいう「砂嵐状態」がこの状態です。

詳しくは「テレビの主なエラーコード」のページをご覧下さい。

E202

電波不足、あるいは全く電波がない状態で「放送が受信できません。」が表示がされます。

ページ上段にある項目をチェックして下さい。

icon-point01真っ暗で画面になにも表示されない場合は、テレビ故障の可能性もあります。

液晶テレビの画面が真っ暗で映らなくなった時

icon-point01テレビ画面に縦線や横線が入る場合も、テレビ故障が疑われます。

電波の問題なのか、本体の問題なのかの切り分けで一番わかりやすいのは、「メニュー画面やチャンネルの切替でブラックアウトしてる時にも線が出ているかどうか?」です。メニュー画面等は電波関係ないので、テレビ故障だといえます。

チェック1Fではテレビは映るのに2Fではテレビが映らない場合などに解決策

1Fではテレビが映らないのに2Fでは映る

その他の地デジが映らない系のトラブル記事はこちらからどうぞ。

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BS・CSが映らない場合はこちらをご参照下さい。

・Youtubeにこの記事の内容をアップしました。

デジミク

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