テレビ端子には直列ユニット・端末ユニット・中継端子の3種類があります。間違った種類に交換すると電波レベルが大幅に低下し、ブロックノイズや映らない原因になります。
アンテナ工事15年以上の経験をもとに、種類の違いと正しい選び方・交換手順をわかりやすく解説します。
📋 この記事でわかること
- ✔直列・端末・中継の3種類の違いと使い分け
- ✔自分の部屋がどの端子かを見分ける方法
- ✔端子交換の手順と必要な工具
- ✔交換後もノイズが出る場合の対処法
テレビ端子の3種類と違い【図解】
壁についているテレビ端子(アンテナコンセント)には用途別に3種類あります。見た目は似ていても電気的な構造がまったく異なるため、用途に合った種類を選ぶことが重要です。
左から直列ユニット・端末ユニット・中継端子。用途が異なるため交換時は要確認
① 直列ユニット(通過型)
テレビ端子で最もよく使われるタイプ。電波を通過させながら一部をテレビへ分岐する構造のため、複数の部屋へ電波を送る配線の途中に使います。
| 使う場所 | 複数部屋配線の途中の部屋 |
| 電波の流れ | 入力 → テレビへ出力 + 次の部屋へ通過 |
| 注意点 | 最後の部屋には使えない(電波が終端されず損失増加) |
② 端末ユニット(終端型)
電波の終端(最後の部屋)に使うタイプ。内部で適切に終端処理されているため、直列ユニットより損失が少なくアンテナレベルが高くなります。
| 使う場所 | 複数部屋配線の最後の部屋・または1部屋のみ |
| 電波の流れ | 入力 → テレビへ出力のみ(通過なし) |
| メリット | 直列より2〜4dB損失が少ない。アンテナレベルが上がりやすい |
③ 中継端子(F型接栓型)
F型プラグをねじ込んで接続するタイプ。ガタつきがなく接触不良が起きにくいのが特徴です。F型コネクタ加工が必要ですが、ブロックノイズの原因になりやすい古いワンタッチプラグの代替として有効です。
| 使う場所 | 直列・端末どちらの代替にも使える |
| 接続方式 | F型プラグをねじ込み(要F型コネクタ加工) |
| メリット | 接触不良が起きにくく、長期安定。ブロックノイズ対策にも有効 |
配線図で理解する直列 vs 端末の使い分け
複数部屋は「途中=直列、最後=端末」が正しい組み合わせ
自分の部屋の端子を確認する方法
端子のプレートを壁から取り外して裏側を見ると確認できます。
確認手順
- プレートの端を指で引っ張るかマイナスドライバーで外す
- 裏側のケーブルを確認する
- ケーブルが1本だけ接続 → 端末ユニット
- ケーブルが2本(入力・出力)接続 → 直列ユニット
- 端子本体に「直列」「端末」の刻印がある場合も多い
→ アンテナレベルの確認方法はこちら
テレビ端子の交換手順【5ステップ】
工具はプラスドライバーのみ。作業時間は1箇所15〜30分程度
STEP 1|現在の端子の種類を確認する
プレートを外し、直列・端末・中継のどれかを確認します。交換後も同じ種類を選ぶのが基本ですが、最後の部屋で直列ユニットが付いていた場合は端末ユニットへ変更します。
STEP 2|壁からプレートを外す
プレート周囲のネジを外すか、爪を押して引き抜きます。古い家屋では端子とプレートが一体型の場合もあります。
STEP 3|古い端子を取り外す
端子本体に接続されているアンテナ線(同軸ケーブル)を外します。ワンタッチプラグの場合はそのまま引き抜き、F型コネクタの場合はねじを緩めて外します。
STEP 4|新しい端子に同軸ケーブルを接続する
直列ユニットは「入力」「出力(テレビ)」「通過」の3端子があります。ケーブルの向きを間違えないよう注意します。芯線が傷ついていないか、シールド線が短絡していないか確認してから接続してください。
STEP 5|プレートを戻してアンテナレベルを確認する
壁にプレートを戻し、テレビを接続してアンテナレベルを確認します。交換前より数値が上がっていれば成功です。
必要な工具・材料
- 🔧 プラスドライバー(プレート固定ネジ外し)
- 📦 交換用テレビ端子(直列・端末・中継から正しい種類を選ぶ)
- ✂️ ニッパー・カッター(ケーブル皮むき用。再加工が必要な場合)
- 💡 F型コネクタ(中継端子・F型接栓タイプに交換する場合)
交換後もノイズが出る・レベルが低い場合
- ⚠️ ケーブルの芯線が短絡・折れ曲がっている → ブロックノイズの原因になる。ケーブル自体の交換が必要
- ⚠️ アンテナ受信レベル自体が低い → 端子交換だけでは解決しない。ブースターの設置を検討
- ⚠️ 分配器が古くて劣化している → 分配器の交換も合わせて検討
- ⚠️ 壁内の同軸ケーブルが折損している → 同軸ケーブル折損の事例はこちら
よくある質問(Q&A)
まとめ
テレビ端子 選び方・交換まとめ
- 途中の部屋 → 直列ユニット(電波を通過させる)
- 最後の部屋・1部屋のみ → 端末ユニット(損失が少ない)
- 接触不良が心配 → 中継端子(F型)に交換
- 最後の部屋が直列のままなら端末に替えるとレベル改善
- 交換後もノイズが出る場合はブースターや受信レベルを確認


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