同軸ケーブル(アンテナ線)の種類と特性

テレビ用のケーブルとして使われているのが、同軸ケーブルです。
(アンテナ線とも呼ぶ)

一般家庭でテレビや録画機器に繋がっているテレビ用ケーブルは

主に5Cケーブルというケーブルです。

同軸ケーブルの種類は主に

12C・8C・7C・5C・4C・3Cとあります。

数が多いケーブルほど外形が太い物になります。

12C~7Cは主に電柱の架空線に使用されます。

同軸ケーブルの特性

テレビの電波は距離が長くなると減衰する特性があります。

周波数によって減衰のしかたが変化するのですが、

低い周波数ほど減衰し難く、高い周波数ほど減衰しやすくなります。

ラジオなどの電波は、遠くまで届く様に低い周波数帯域で飛ばしています。

同軸ケーブルの中でも12Cや8Cといった電柱側で使う物は一般の方には

無縁のケーブルですが、特徴として曲がりに弱いという特徴があります。

曲げすぎると簡単に折れてしまうのが特徴です。

宅内で使用する5Cケーブルなどは、比較的曲げに強いですが

それでも極端に曲げると折れてしまいます。

折れると電波の通りが悪くなり、十分な電波が通らないとテレビが映らなくなったりしますので、取り扱いには注意したいところです。

宅内に配線されている同軸ケーブルは、経年劣化で硬化します。

古い家屋などのケーブルは、特に劣化が激しく

地デジの電波が十分に届かない場合がありますので、

その際はケーブルの張替え工事が必要となります。

既存のケーブルは壁面に隠れてしまっているので抜換えは困難ですので

露出配線で各テレビの部屋まで配線して張り替えるのが一般的です。

同軸ケーブルの種類

同軸ケーブルの種類にも色々ありますが、一般家庭などで使われているものは主に、

・5C-2V
・5C-FV
・5C-FB
・S-5C-FB

などがあり、数値や記号によって種類や対応周波数、ケーブル特性などが変わります。

S : BS/CS(2,600Hz)対応は「S」 未対応は無表記
5 : 網線直径をmmで表記 テレビ用屋内配線では3・4・5が代表的
C : インピーダンス「75Ω」 「D」は50Ω
F : 発泡ポリエチレン 「2」はポリエチレン 「HF」は高発泡ポリエチレン
B : アルミ箔テープ付銅編組 「V」は編組一重 「W」は編組二重 「T」は編組三重

5C-2Vと5C-FVに関しては、アナログテレビ時代に主流だった物で、今現在ではテレビ用配線としてはあまり使われていません。

これらはBSやCS放送には全く対応していないため、地デジとBSのみなら5C-FB、S-5C-FBが対応しており、

地デジ、BS、CSを視聴する際には、S-5C-FBのみが対応となります。

2V・FVのケーブルは地デジを視聴するのにも、減衰が大きくブロックノイズが発生してり、チャンネルによって映らないなどの症状が発生するケースもあります。
(経年劣化も主な原因)

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