マンションやアパートなどの集合住宅で地デジが映らない原因

マンションやアパートなどの集合住宅のテレビが映らない原因

集合住宅のテレビ施設は、一般の家庭の設備に比べて少々複雑になっています。

しかも、同軸ケーブル（アンテナ線）の配線の系統が各々の集合住宅によって様々です。

集合住宅の地デジ化でご紹介した様な

ブースターから分岐器と分配器を経由して、各家庭のテレビ端子に配線されている系統が

もっとも一般的ですが、すこし古いマンションやアパート・市営・県営住宅などでは

縦に配線が真っ直ぐ降りてきてる場合も多々あります。

例えば5Fの部屋のテレビ端子～4Fの部屋のテレビ端子～3Fの部屋のテレビ端子のように

各階のテレビ端子を経由して1Fまで配線されているパターンです。（これをユニット送りといいます）

これは逆に1Fから上に向かっていく場合もあります。

この違いは既存のブースターの位置が上にあるのか下にあるのかの違いです。

さて、こういった複雑な集合住宅での地デジトラブルで考えられる物をいくつかピックアップします。

建物全件のテレビが映らない場合

・屋上アンテナの故障
・ブースターの機械的な故障
・共用電源のブレーカーがなんらかの原因（落雷や漏電）で落ちてブースターに電気が送られていない(これが一番多い)
・アンテナ～ブースター～分配器間の同軸ケーブルが劣化や折損によって電波を著しく低下させてしまっている。

少数件数または一件のみ映らない場合

・分配器の故障によって一つのラインが停波している。
・ユニット送りの場合で、上の階や下の階の家でユニットを個人で交換・あるいは故障して停波している
・個人宅のみの場合は、テレビの地デジが映らない原因と対策をご参照ください。

ざっとご紹介しましたが、これ以外にも複雑な原因が重なって映らなくなってしまっている場合もあります。

例えば、ブースターのカスケード（段階的な取り付け個数）が多すぎてMERやBERが正常に取れないなど

専門的な知識と道具がなければ解決不可能なパターンもあります。

またUHFアンテナ受信なのか、CATV受信なのか、光テレビ受信なのかによっても色々と条件が変わります。

個人の宅内でチェック出来る事

・テレビ端子やテレビへの同軸ケーブルの接続が抜けてないか？（間違ってないか？）
・ケーブルが折れ曲がってないか？
・テレビの設定は間違ってないか？
テレビが２台以上ある場合は、すべて映らないのか、１台だけなのかを確認しましょう。
２台以上で、すべて映らない場合は、マンションやアパート全体的に電波が止まってしまっている可能性が高いです。
逆に１台だけ映っていなくて、他の部屋のテレビは映る場合には、その１台のテレビ周りの接続やアンテナ線の損傷等、またはテレビ本体の故障やB-CASカードの接触不良など考えられます。
テレビの画面にエラー番号が出ている場合は、テレビのエラーコードとその対応を確認してください。

集合住宅で地デジが映らない原因のその他まとめ

1. 集合アンテナの老朽化や不具合 集合アンテナが老朽化していたり、不具合がある場合には、地デジの電波を正しく受信することができません。また、アンテナの設置位置や向きが不適切であったり、周囲の建物や樹木に遮られる場合にも、電波の受信状況が悪くなることがあります。
2. 地形や障害物の影響 地形や建物、樹木などの障害物によって、電波が遮られることがあります。また、周囲に高層ビルがある場合には、ビルの影響で電波が届かないこともあります。
3. 配線や増幅器の故障 集合アンテナの配線や増幅器が故障している場合には、地デジの電波を正しく伝送することができません。
4. 地デジ対応の設備がない 集合住宅には、地デジ対応の設備が整っていない場合があります。この場合には、地デジの電波を受信することができません。

以上が、集合住宅で地デジが映らない主な原因です。問題が発生した場合には、管理会社や担当者に相談することをおすすめします。